西暦200?年。 日本は自由政治と自由統治が始まり、それぞれが平和な生活を行っていた。

けど、それは唐突に崩れる。 自由政治なことをいいことに各県では革命や荒廃、ファシズム運動も高まっていった。

誰も知らない部分で、唐突に物語は始まり、そして終わる。



これはそんなお話。





+++Endress sorrow+++


「ふぁー・・・。」

ここは、海岸沿いにある町「トバタ」 海の前で男はあくびをしながら、海を眺めて居た。

男の背中には、身長の半分くらいの棒を背負っていた。

「何か、眠たそうな顔してるな。」 もう一人の少年が白い軽自動車から降りてくる。

腰には日本刀を帯刀している、少し大柄な男。 男はもう一人の男に「ホシノムラの玉露」と書かれたお茶の缶を渡す。

「さんきゅー♪ ささら」

お茶を受け取った男は喜んだ顔でお茶のプルタブをあけ、飲む。

「しげる、最近平和過ぎないか?」 刀を持った男はつぶやく。

どうやら、刀を持った青年は「ささら」で 大きな棒を背負った男は「しげる」って呼ぶのである。

「確かに、最近は何も起こらない。自警団としての僕らが暇になるくらいだ。」 しげるはお茶を飲み干し、タバコを取り出して咥え、火をつけてその煙を愉しむ。

「まぁな。だからこうして海を見てお前の作ったオニギリを食えるわけだな。」 ささらはそういうと、オニギリにかぶりつき幸せそうな顔で口をモグモグさせていた。

すると・・・ 「ガッシャーン」 大きな物音とともに、海とは反対側から煙があがっていた。

「なぁ、あっこって万華鏡社の工場じゃなかったか?」 しげるが驚いた声をあげる。

「とにかく!いくぞ!!!」 ささらが自分の愛車に戻り、エンジンをかける。

「ひさしぶりに、コイツの出番かもな。」

 

しげるはそうつぶやくと、ささらの車に飛び乗った。 車を市街地沿いに飛ばしていると、ささらが急ブレーキをかける。

激しいスキール音とともに車を止めると、そこには髪の毛が肩まである痩せ型の少女がとまっていた。

彼女は水色のTシャツに8分丈のジーンズを履いていた。 「助けてください!追われてるのです!」

少女はすすりなきをしながら二人の車の方向に駆け寄ってきた。

「待ちやがれ!この破壊少女!」 3人がいる30メートル先から、声がしてきた。

「ささら!俺の家に戻れ!そこで落ち合おう! 女の子をいじめるやつは悪いやつに違いネェ!」 しげるが怒気混じりに叫ぶ。

「わかった!お嬢さん、乗ってくれ」 ささらは彼女を乗せると、全速力で家の方向に車を走らせた。

 

「貴様!彼女をかくまってどうするつもりだ!」

しげるの目の前には、ナイフを持った軍人姿の兵士が5人ほど立っていた。

「さぁね、よってたかって少女を暴行しようなんて言う貴様らを見てると胸クソが悪いのでね」 しげる笑いを交えて話す。

「問答無用だ・・・そこのお前には死んでもらう。」 兵士たちはしげるに向かって突撃してきた。

「やっぱい、だめか・・・。」 しげるは背負っていた棒を敵の方向に向けるとスイッチを押した。

棒の先からはしげるの身長ほどの長い、そして太い光の刃が飛び出す。 光の刃は青白く光っていた・・・。

 

END

 

+あとがき+

ども、自作な長編オリジは初めてなしげるです。

設定をいただいたときからいろいろと勢いで書いていってます。 これからもよろしくです。

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